はじめに:なぜ“2年目”がしんどいのか?
入社1年目は「新人」として手厚くサポートされ、ある意味“守られていた”時期。一方で2年目になると、仕事もある程度できるようになり、任される業務も増え、期待も上がる。しかし——
「頑張ってるのに評価されない」
「責任だけ重くなって、感謝もされない」
「成果は出しているはずなのに、上司の反応が微妙」
といった“見えない壁”にぶつかる人が急増します。
この「入社2年目の壁」、実は多くのビジネスパーソンが一度は経験するものです。今回はその正体を解き明かし、乗り越えるための具体的な視点を紹介します。
【1】評価されないのは「成果」が伝わっていないから
◆ 成果は“伝えてこそ”評価される
実際の成果がどうであれ、それが周囲に見える形で伝わっていなければ評価には繋がりません。特に2年目は「自分で動ける人」として扱われ始める分、アウトプットの可視化が求められます。
1年目と2年目の「期待」と「評価基準」の違い
| 項目 | 1年目 | 2年目 |
|---|---|---|
| 期待されること | 指示通りに動ける | 自分で考え、成果を出す |
| 評価の基準 | 素直さ・吸収力・成長の兆し | 結果、提案力、周囲への貢献 |
| 主体性の評価 | そこまで求められない | 求められる(受け身はマイナス) |
【2】「何を期待されているのか」がズレている場合
2年目で評価されない理由のひとつに、「期待値のギャップ」があります。
たとえば、以下のようなズレが生じているかもしれません:
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上司「提案して欲しい」⇔ 自分「言われたことを丁寧にこなす」
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チーム「横の連携を重視」⇔ 自分「一人で完璧にやろうとする」

【3】「アウトプットの質」だけでなく「見せ方」で差がつく
内容が良くても、伝え方・見せ方で損している人は非常に多いです。特に資料作成やミーティングでの発言が評価の分かれ目になります。
◆ よくあるNG例
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資料が情報過多・伝わらない
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発言に結論がない
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自分の成果を数字で説明できない

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結論 → 理由 → 具体例 → まとめ
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資料構成例:目的 → 結論 → 根拠データ → アクション
このように“伝える設計”ができているかで、評価が大きく変わります。
【4】「振り返り力」と「ミーティング設計力」が鍵
成果を出す人は、日々の仕事を流さず、必ず振り返りのプロセスを挟んでいます。特に、以下2つの観点が2年目からは重要になります:
-
ミーティングに目的とゴールを持たせる
-
終わったあとに「次につながる」振り返りをする
振り返りテンプレート例(使い回せるフレームワーク)
| 振り返り項目 | 内容例 |
|---|---|
| 目的 | 今日の打ち合わせで何を得るべきだったか? |
| 成果 | 実際に得られたものは? |
| 課題 | 何が足りなかったか? |
| 次回の改善 | 次回、何を変える? |
まとめ:2年目を“成長加速の年”に変えるために
「できるようになったのに評価されない」は、裏を返せば、「すでに一定の能力がある」という証でもあります。
ただ、それを伝える技術、ミーティング設計、資料作成、自己分析の視点が欠けていると「実力が見えない」状態になってしまいます。