
はじめに:頑張ってるのに伝わらない…その理由、わかりますか?
「がんばっているのに、なぜか評価されない」
「会議でうまく発言できない」
「資料のフィードバックが『わかりづらい』ばかりで心が折れそう」
──そんな“言語化できない不安”を抱える新社会人の方、意外と多いんです。
社会に出たばかりの今だからこそ身につけたいのが、「考える力」と「伝える力」の土台となる“型”。
本記事では、どんな業界・職種でも一生モノになる「思考と言葉の型」をわかりやすくご紹介します。
【1】なぜ社会人1年目は「伝えること」が難しいのか?
学校と違い、社会では「わかりやすく」「簡潔に」「目的に沿って」伝えることが求められます。
でも、新人がそこでつまずくのは当たり前。そもそも訓練を受けてきていないからです。
社会で求められる「伝える力」の特徴
学生時代の発表 | 社会人の報告・提案 |
---|---|
内容重視(たくさん詰め込む) | 要点重視(シンプルに伝える) |
相手は先生や友達 | 相手は上司・他部署・お客様 |
「話すこと」中心 | 「考えてから話す」必要がある |
【2】「型」を知るだけで、伝え方は驚くほど変わる
伝え方には“型”があります。
これはセンスではなく、誰でも身につけられる技術です。
よく使われる「思考と言葉の型」ベスト3
型の名前 | 構成 | 使えるシーン |
---|---|---|
PREP法 | 結論→理由→具体例→再結論 | 会議・報告・チャット |
Why / What / How | なぜやる?→何をする?→どうやる? | 資料作成・プレゼン |
MECE | モレなくダブりなく分類 | タスク整理・戦略立案 |
【3】社会人1年目がハマりがちな“NGな伝え方”とその修正例
たとえば上司に進捗報告をする場面で、こんなやりとり、思い当たりませんか?
▶ 例:進捗報告のNGと改善
NGな伝え方 | よくあるリアクション | 改善された伝え方 |
---|---|---|
「いろいろ試してみたんですけど、ちょっと詰まってて…」 | 「で、結局どうなってるの?」 | 「現在、A案とB案を検討中です。B案にやや優位性があると考えています。」 |
こうした“型”に沿った言い回しを使うことで、「できる新人」という印象を与えることが可能です。
【4】実際に試してみよう! 使えるフレーズ集
▶ シーン別:すぐ使える「伝え方」テンプレート
シーン | フレーズ例 |
---|---|
報告 | 「結論から申し上げると…」 「現在〇〇の段階にあります」 |
提案 | 「なぜかというと…」「背景には〇〇という理由があります」 |
相談 | 「2つ案があるのですが、ご意見いただけますか?」 |
💡 毎日1フレーズ使うだけでも、1ヶ月後には“言葉の質”が変わる実感が得られます!
【5】型は覚えて終わりじゃない。“自分の言葉”にするには?
型を知ることが第一歩。でも、本当に大切なのは「自分の言葉として運用できるか」です。
そこで有効なのが、日々のアウトプット→フィードバックの繰り返しです。
まとめ:「伝える力」は1年目が一番伸びるチャンス
社会人1年目は、何もかもが初めてで、不安と混乱の連続。
でも、この時期に「思考と言葉の型」を身につければ、今後のキャリアで何倍もの成果につながります。