はじめに
「上司に資料を提出しても『で、結論は?』『これ、誰に向けて作ったの?』と返されてしまう…」
これは多くの若手社員や転職直後のビジネスパーソンが経験する悩みです。
プレゼン資料は、ただ"わかりやすく"まとめれば良いわけではありません。
「誰に」「何を」「なぜ今」伝えるのかを明確に設計しないと、上司の「いいね」は引き出せません。
この記事では、上司が思わず「いいね!」と言いたくなるプレゼン資料の作り方を、具体的なステップと事例でわかりやすく解説します。
1. なぜ上司は資料に厳しいのか?
上司が資料を見るとき、見ているのは以下のポイントです。
| 上司の視点 | 意味すること | 
|---|---|
| 意思決定に使えるか? | この資料で方向性が決められるか | 
| 上層部に出せるか? | 社内外に共有しても恥ずかしくないか | 
| 本質が見えているか? | 表面的ではなく、構造や意図があるか | 
資料に対するフィードバックが厳しいのは、**「資料=ビジネスの意思決定ツール」**だからです。
2. 「いいね」を引き出す3つの視点
上司から「いいね!」を引き出すには、以下の3つの視点が不可欠です。
① 誰が見るのか(ターゲット設定)
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部長に出すのか、顧客向けなのかで構成は変わる。
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「読み手に合わせた構成か?」が最初の壁。
 
② 何を伝えたいのか(メッセージ設計)
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結論が曖昧だと、どんなにデザインが整っていても響かない。
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結論→理由→証拠 の順で論理を構成。
 
③ なぜ今か(背景・緊急性)
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なぜ今提案するのか、背景が共有されているか?
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「それ、今やるべきなの?」と言われないように。
 

3. プレゼン資料作成の5ステップ
ステップ1:ゴールを定める
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この資料で“何を決めてもらいたいのか”を最初に明確に。
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「承認をもらう」「予算をつけてもらう」「課題の共有」など。
 
ステップ2:構成を紙に書く
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PowerPointを開く前に、まず紙とペンで構成を考える。
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【問題→分析→提案→効果】の流れが基本。
 
ステップ3:1スライド1メッセージ
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スライドごとに「何を伝えるか」が一目でわかるように。
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タイトルは"説明"ではなく"主張"で。
 
ステップ4:ビジュアルを整える
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グラフ・図解で直感的に理解できるようにする。
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フォント、余白、色使いも統一感が重要。
 
ステップ5:1回上司になりきって読み直す
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自分が上司だったらどう感じるか?
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「これで動けるか?」の視点でチェック。
 

4. 事例で学ぶ:Before / After 比較
実際によくある資料の例を、ビフォー・アフターで比較します。
| スライド | Before(改善前) | After(改善後) | 
|---|---|---|
| タイトル | 「市場調査の結果」 | 「30代女性をターゲットにすべき3つの理由」 | 
| グラフ | データ羅列 | 重要データに絞り、強調表示 | 
| メッセージ | 曖昧な説明 | 意思決定につながる主張 | 
5. まとめ:”伝える”ではなく”動かす”資料を
上司の「いいね」は、あなたの資料が**「決断」や「行動」につながるかにかかっています。
つまり、“伝える”ことを目的とするのではなく、“動かす”ことを目的とする**必要があります。
資料はただのレポートではありません。
未来を動かすための、最初の一歩です。
6. 次の一歩:資料づくりに自信が持てないあなたへ
もし、
「何度やっても通らない…」
「何を改善すればいいのかわからない」
そんな悩みがあるなら、day0の1:1伴走支援を活用してみてください。
✔ 伝わる構成
✔ 上司視点のレビュー
✔ 実案件に即した資料の壁打ち
など、実際の業務資料をもとに、プロが一緒に作ってくれるサービスです。