
はじめに
「しっかり報告しているつもりなのに、上司から信頼されていない気がする…」
「相談したのに、むしろ怒られた…」
そんな経験はありませんか?
実は、「報告・相談」のやり方には**信頼を得る人に共通する“型”**があります。
この記事では、就職したばかりの新卒社員や、転職して新しい環境に飛び込んだ社会人にとって役立つ、社内で信頼を得るための報告・相談のポイントを具体的に解説します。
1. なぜ「報告・相談」で信頼が決まるのか
報連相は「仕事の見える化」
上司や同僚が最も困るのは、「いま誰が何をやっていて、どこに課題があるか」が見えない状態です。
報連相がしっかりできている人ほど、チームの中で「安心して任せられる人」として信頼されます。
良い報連相がもたらす効果 |
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上司が判断しやすくなる |
ミスが起きてもリカバリが早い |
チーム内の安心感が高まる |
2. 信頼を得る人が実践している報連相の3原則
原則①:事実と意見を分けて話す
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NG:「トラブルっぽいんですが、ちょっと困ってて…」
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OK:「◯◯の工程でミスが見つかりました(事実)。原因は〜と考えています(意見)。」
原則②:結論ファースト
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時間のない上司にダラダラと状況説明をしてしまうと、「で、どうしたいの?」となってしまう。
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最初に「何を決めてほしいのか」「何を相談したいのか」を明確に伝える。
原則③:タイミングは早めに、小出しに
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問題が大きくなる前に、早めの共有。
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「あとでまとめて報告しよう」は信頼を下げる行動。
3. 状況別「報告・相談」の伝え方テンプレート
A. トラブル報告のとき
【例文】
「現在、◯◯でトラブルが発生しています。原因は〜と仮説を立てています。対応案としては◯◯か◯◯がありますが、ご判断いただきたいです。」
B. 成果報告のとき
【例文】
「先週の◯◯の案件ですが、予定通り成果が出ています。KPIも目標比120%です。次は◯◯を進める予定です。」
C. 判断を仰ぐ相談のとき
【例文】
「今、◯◯の方針を決めるにあたり、2つの選択肢で迷っています。判断軸としては〜を想定しています。ご意見いただけますか?」
4. よくあるNGパターンと改善例
状況 | NGパターン | 改善パターン |
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報告のタイミング | ミスを放置してから報告 | 起きた時点で即報告し、次の一手をセットで伝える |
相談の仕方 | 感情的に不満をぶつける | 客観的に事実と希望を伝える |
報告内容 | 状況だけで結論がない | 最初に結論、次に理由を簡潔に |
5. まとめ:信頼される人が意識していること
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信頼される報連相は、「相手が動きやすい」情報を届けること。
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伝えるべきは、「いま何が起きていて、どうしてほしいか」
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そして、最も大切なのは「早さ」と「誠実さ」。
信頼は、大きな成果ではなく、日々の小さな報告・相談の積み重ねで築かれます。