はじめに:「英語を使える社会人」になりたいけど…
「海外クライアントとの商談に参加することになった」
「上司が突然、英語プレゼンを任せてきた」
「転職先では英語が必要らしい…」
そんなとき、多くの社会人が最初にぶつかるのが――
「で、何から始めればいいの?」問題。
学生時代に英語は勉強したはず。でもビジネスの現場で必要なのは、「会話」「資料」「メール」「会議」…全部違うスキルです。
本記事では、**ビジネス英語の初心者が“最初にやるべき5つのこと”**を、日々忙しい社会人向けに絞ってご紹介します。
1. ゴールを「TOEIC」から「仕事の場面」に切り替える
英語学習の第一歩でありがちなのが、「とりあえずTOEIC」という選択。
でも、現場ではこんなギャップがよく起こります。
| よくあるギャップ例 | 解説 | 
|---|---|
| TOEIC800あるのに会議で発言できない | 単語と読解に偏っていて「話す」訓練が足りない | 
| メールは読めるけど書けない | 実務の定型表現を知らない | 
| 話す内容を準備できず沈黙 | 英語力より「構造化力」が不足している | 
💡ポイント:スコアより“実際に使う場面”から逆算する
2. まず覚えるべきは「定型表現」だけでOK
英語が苦手でも、ビジネスの現場では「よく使う表現」が9割です。
| シーン | よく使うフレーズ | 
|---|---|
| メール冒頭 | I hope this email finds you well. | 
| 日程調整 | Would you be available on... ? | 
| 会議での意見表明 | From my perspective... | 
| 同意する時 | I totally agree with you. | 
3. 英語の資料を「読む」習慣から始めよう
話すよりも、まずは**“受け身”でインプット**が安心です。
特に以下のような資料に毎日3分でも触れるのがおすすめ。
- 
外資系企業のIR資料(図表多めで読みやすい)
 - 
自社の英語版サービスページ
 - 
英語のニュースヘッドライン(CNN10など)
 
4. 「話す」前に「型」で準備する
突然英語で話そうとするのではなく、言いたいことを“型”に落とす練習が効果的です。
例えば会議での発言はこの形だけ覚えればOK。
💬 実際の例:
I think the proposal needs more data.
Because the current numbers are not convincing.
For example, the competitor showed market share increase with clear metrics.

5. 一人でやらない。伴走者を見つける
英語学習が挫折しやすい理由の1つは、「孤独」です。
忙しい中でモチベーションを保つには、フィードバックをくれる相手や、定期的に練習する場が必要。
- 
英会話教室よりも、実務に近いロールプレイ形式がおすすめ
 - 
メール添削や資料レビューなど、実務直結型のサポートを選ぶと続けやすい
 
まとめ:小さな1歩で「伝わる英語」は身につく
ビジネス英語は、特別な才能が必要なわけではありません。
- 
最初にゴールを“仕事の場面”にする
 - 
定型表現から始めて
 - 
「読む→書く→話す」の順で無理なく積み上げ
 - 
一人で頑張らず、支えてくれる環境をつくる
 
その積み重ねが、**「自信を持って伝えられる英語」**につながります。
